中国でのブルーレイ(Blu-ray)の展開は、なかなか混迷していますね
nikkei BPnetの「ブルーレイ陣営に意見の不一致」という記事に、中国でのブルーレイ普及について、何点かの問題点が提示されていました。
まずは価格。中国でのブルーレイ製品の値段は、同記事によると以下の通り。
ソニーが中国市場で発売したブルーレイディスクプレーヤーの単価は4890元。松下電器と大連華録が合弁で生産する製品は5999元。パイオニアの製品はモデルによってはなんと1万元もする。
上海のビジネスマン平均年収が3万5千元ですから、確実に数か月分の給料はフッとぶ計算に。
次に特許に絡む問題。中国メーカーにブルーレイ関連の特許をライセンスすることについて、ブルーレイのハードウェア製造の主要プレイヤーであるパナソニックとソニーとの間で、態度に違いがあるようです。ソニーは、
ブルーレイディスクプレーヤーの価格が過去にDVDプレーヤーが経験したような暴落を防ぐため、中国本土のどのメーカーにもブルーレイ技術の使用を許諾していない
といい、パナソニックは、
中国メーカーの加盟を認めることは、ブルーレイ陣営全体の利益となり、目先の利益と初期投資の早期回収だけを追求する態度はとるべきでない
と言っています。記事によると、パナソニック側には、同社が経営権を持つ中国大連のDVDメーカーと協力して、中国市場での先行チャンスを狙いたいとの思惑もあるようです。
最後に、中国メーカーに特許がライセンスされたとしても
という話。
中国メーカーが生産を開始すると、その規模と競争の激しさなどの理由によって、どんどん製品の価格が下がっていきます。
そうするとブルーレイに関する特許を持っている各社は、ライセンス料の徴収でビジネスをすることに注力するようになります。DVDプレイヤーの頃はそれが結局は、
当時、中国が輸出するディスクプレーヤー1台当たりの単価は30〜40米ドルだったが、これらいくつかの特許連盟が徴収するロイヤリティは1台当たり24.5米ドルに達した。協会が一括交渉した後も、なお1台当たり20米ドルだった。
と、単価の半分以上が特許ライセンス料。結果として中国のDVDプレイヤー市場は徐々に衰退していくことになったそうです。
とはいえ、今年中には中国国内メーカーによるブルーレイプレーヤー第一弾が発売されるとのこと。必要なライセンスが一部供与されていないので生産はマレーシアで行われたものだそうです。
本件に関しては、詳しくは以下の元記事をどうぞ。
叩かれて、それでも生き残った場合、そこはとても強くなる気がしますね。会社でも国でも。
ブルーレイ陣営に意見の不一致 [nikkei BPnet]
(清田一郎)

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